ヴェルシス

ヴェルシスについて

現在ではカワサキを代表する二輪車となっているヴェルシスですが、2007年の発売当初は海外向けモデルとしてのリリースでした。1000ccの排気量の「ヴェルシス 1000」がのちに登場した際に、先代のヴェルシスは650という排気量を付け「ヴェルシス 650」と呼ばれるようになりました。「ストリートサーフィン」をコンセプトに据えて作られたヴェルシス650は、まるで町の中でサーフィンをするように軽やかな運転ができることが持ち味です。「ロングストロークサスペンション」はアスファルトだけでなく、石畳の路上などでも走行性が高く、細かなハンドリング性能を高めるために軽量シャーシ・フレームを使用しているのもこだわりのポイントです。 前述の「ヴェルシス 1000」は、ヴェルシス650の上位になる大排気量モデルで2011年に登場しました。エンジンは1,043cc並列4気筒を搭載しており、エネルギッシュな走りが可能となったほか、2倍の厚みでクッション性を持たせたシートに変更。長距離の走行はもちろんのこと、二人乗りでのツーリングも快適に楽しめます。長く乗っていても疲労感が少ないので、運転手も集中して運転を楽しむことができますよね。バイク前面部のデザインは、同社の「ニンジャ」シリーズを模倣しているようで、人気モデルのようなスタイリッシュさが人気です。「KTRC（カワサキ・トラクション・コントロール）」はカワサキ独自の自動車制御システムで、タイヤの空転などを防止しています。 「ヴェルシス エックス 250」は2017年に発売。250ccのマルチパーパスモデルは、180度クランクと力強い加速で話題となった「KLE250 アネーロ」以来で、約20年ぶりの登場となりました。また、同時にリリースされた「ヴェルシス エックス 250 ABS ツアラー」はツーリングに特化した同型で、ハンドガードやエンジンガード・両サイドに荷物を置くためのパニアケースなどのアクセサリー類も充実しています。アンチロック・ブレーキシステムも標準搭載されており、万が一のときの安全性能も向上しています。2018年には、同車ボディーのカラーリングがブラックやグレーとなり、グラフィックには水転写デカールを使用した、オリジナリティーあふれる限定車を販売しました。 シリーズコンセプトである「Any-Road Any-Time」（どんな道も、どんな時も）を体現しているヴェルシス。2017年にはテールランプとウインカーの金具などに不具合が発生し、リコールを実施したものの、その堅牢さと走りの快適さ、そしてなにより美しい外観は、多くの方を虜にしています。