いろはダイヤル

いろはダイヤル

日本独自のダイヤル錠です

MADE IN JAPANの独自ダイヤルです。
通常金庫に取り付けられているダイヤルは数字、アルファベットが記載されていますが、同様に「イロハニホヘト」と昔の日本語の文字の並びが記載されています。
よくテレビのドキュメンタリー番組で古い金庫の鍵が紛失しダイヤル番号もわからないので開錠できないと業者に依頼がありプロの方が何時間もかけて試行錯誤し開錠を試みているのを見た事がある方もいるかと思います。
その歴史は１５０年程の幕末に遡ります。
当時の鍛冶屋であった竹内弥兵衛が西洋の金庫の仕様を学び金庫メーカー「竹内金庫店」を創業したのが始まりです。
横浜の異国商館が火災に遭い、破損した金庫を修理したことがきっかけです。
竹内金庫の最大の特徴がこのいろはダイヤルです。
現在はその金庫店は廃業しており、竹内金庫もほとんどがなくなってしまい、骨とう品として扱われている位です。
現存している金庫の開錠については代理店である榎本金庫等が対応しています。
また、実際のダイヤルを見る事も出来ます。
青森県弘前市にある旧第五十九銀行青森銀行記念館では当時の銀行の貴重な資料や物が残されておりこのダイヤルについても展示されています。
古く珍しいダイヤルですが、現在の金庫の大元であり源であるとも言えます。