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オートロック付きマンションの鍵交換を行う方法と費用について解説
セキュリティ面で人気があるオートロック付きマンション。そんなマンションの鍵を様々な理由で交換したいと考えている人は多くいらっしゃるのではないかと思います。
ただし、戸建てとは違い、鍵交換を行うには様々な段階を踏まなくてはいけません。
また、オートロックと連動した鍵を作るのかどうかという問題も発生します。
そこで、オートロック付きマンションの鍵交換について解説します。
自室の鍵交換やオートロックと連動した鍵の作製、共有部分の鍵交換など、疑問に思う点を解決していきますので、ぜひ参考にしてください。
そもそもオートロック付きマンションとは?
そもそもオートロック付きマンションとはどのようなマンションのことを指すのでしょうか?
この点を理解することで、今後の鍵交換の流れが分かりやすくなります。
エントランスなどがオートロック
人が多く出入りするエントランス。ここがオートロックになっているマンションが多いです。
シリンダーやICチップ、暗証番号、顔認証など様々な方法でオートロックを解錠します。
基本的に部外者を入れないようにできますが、入ろうと思えば入れてしまうので完璧なセキュリティではありません。
自室がオートロック
自室のみオートロック、またはエントランスも自室もオートロックというマンションも存在します。
自動で鍵が閉まるので、鍵の閉め忘れがありませんが、鍵を閉じ込めてしまうケースも発生するので注意が必要です。
以上がオートロック付きのマンションになります。
逆マスターキーは採用されている?
オートロック付きのマンションでは、逆マスターキーと呼ばれる鍵が使われています。
逆マスターキーとは、専有部(自室)の鍵で、エントランスやゴミ置き場など共有部分の鍵が操作できる鍵のことです。
本来なら共有部分と専有部分の鍵を分けなければいけませんが、逆マスターキーのおかげで1本の鍵のみの管理で済みます。
この逆マスターキーの有無で鍵交換の流れが変わりますので、覚えておいてください。
オートロック付きマンションの鍵交換を行う理由と解決方法
鍵交換を行う理由は様々ですが、鍵交換以外の方法で解決する方が良い時もあります。反対に鍵交換を行う方がベストなことも。
これまでにあった鍵交換の理由をご紹介しますので、鍵交換がベストな解決策なのか確認してみてください。
鍵交換を行う方が良いケース
- ・鍵を紛失した
・中古物件の購入や賃貸契約を行った
・会社の人間が辞めた
・空き巣被害に遭った
・防犯性を高くしたい
・鍵の調子が悪い・壊れた
・複数の鍵で施錠していたが、機能を1本にまとめたい
などの理由だと、鍵交換を行うのがベストだと思います。
鍵を失くしたり、引っ越したりしたときは、誰かが鍵を持っている可能性が考えられます。
鍵の交換をして簡単に侵入できないようにすれば、住居侵入などの被害に遭うことはないでしょう。
また、空き巣対策で防犯性を高めるために鍵交換を行うのも良い解決策です。
防犯性の高い鍵に交換して、侵入までの時間を長引かせることで、空き巣被害を減らすことができます。
鍵交換以外の対処も必要なケース
- ・ストーカー被害に遭った
・同居人が出て行った
などのケースは鍵交換以外の対処も行った方が良いかもしれません。
ストーカー被害の場合、勝手に合鍵が複製されている可能性があるので鍵交換で入れなくすることが有効な手段です。
しかし、住居が分かっていると危険な状態が続く可能性があります。
そのため、警察への相談や警備会社のサービスの利用、引っ越しなども考えておきましょう。
また、同居人が出て行った場合も鍵交換以外の対策が必要になるかもしれません。
同居人がストーカーになる可能性も少なからずあります。異変を感じたら、鍵交換だけでなく、警察や弁護士への相談も行いましょう。
オートロック付きマンションの自室の鍵を交換する場合
自室の鍵だからと言って、戸建てのように簡単に交換できるとは限りません。
それは分譲マンションでも賃貸マンションでの同じです。マンション特有のルールを理解し、鍵交換を行うようにしましょう。
鍵交換をするには管理人に相談する
鍵交換を行う際、最初に行うのが管理人への相談です。
多くの分譲マンションだと、玄関ドアは共有部分に該当し、管理会社や管理組合が所有権を持っています。
そのため、個人が勝手に鍵交換をすることは規約違反に当たる可能性が高いです。
まずは管理人に相談し、了承を得た上で鍵交換を行いましょう。
交換できる鍵は限られている
管理会社の方針にもよりますが、景観の保持や防犯性の観点から、多くのマンションでは交換できる鍵が限られています。
そのため、管理会社に指定された鍵に交換しなければいけません。
ほとんどの場合、もともと付いていた鍵と同じ種類のものに交換することが求められます。
「防犯性を高めたい」など理由で鍵交換を行う際は、ひとまず管理人にその旨を相談しましょう。許諾を得られれば、違う鍵に交換できると思います。
オートロックと交換する鍵を連動させるか
オートロック付きマンションの鍵交換で重要になるのが、交換する鍵をオートロックと連動させるかどうかです。
オートロックと連動させる場合とさせない場合のメリット・デメリットをご紹介しますので、判断材料にしてください。
オートロックと交換する鍵を連動させた場合
交換する鍵をオートロックと連動させた場合のメリットは鍵の管理が楽なことです。
エントランスから自室まで1本の鍵で開けることができます。逆マスターキーを採用すれば、ゴミ捨て場などの共有部分も同じ鍵で開けることができるので大変便利です。
時間と費用がかかってしまうのがデメリットとして挙げられます。
オートロック連動や逆マスターキーはメーカーに発注しなければいけません。そのため、納品には2~4週間以上かかってしまうことも。
その間は鍵交換ができない、もしくは仮鍵の状態になってしまいます。また、普通の鍵よりも機能が充実している分、費用も高いです。
オートロックと交換する鍵を連動させない場合
オートロックと連動させない場合のメリットは、即日交換ができることです。
ホームセンターや鍵屋に在庫があればその日の内に交換ができますので、一刻も早く鍵を変えたい方におすすめします。
デメリットは、鍵の管理が面倒なことです。
エントランスと自室の鍵が異なるので、2本の鍵を使い分けなければいけません。
管理する鍵が増えると鍵を失くすリスクも高くなるのでご注意ください。
誰が鍵交換を行うのか
許諾も得て、鍵交換ができるようになりました。では、実際に鍵交換を行うのは誰になるのでしょうか。
管理会社が鍵業者と提携している場合は、その鍵業者が交換作業を行ってくれます。
管理会社が指定する業者でないと鍵の交換ができない場合があるので、ひとまず管理会社に従うようにしましょう。
特に指定がなければ、自分で交換するか、鍵屋を手配して交換してもらうかになります。
自分で鍵交換を行う際は、こちらのコラムを参考にしてください。
鍵交換にかかる費用は誰が払う?
鍵交換にかかる費用は誰が払うのか気になりますよね。
基本的に居住者が鍵交換の費用を負担することが多いです。
規約にもよりますが、経年劣化や不備、災害などによる鍵の故障だと管理会社側が負担してくれる場合もあります。
また、新たに入居する際の鍵交換費用は貸主が負担するのが望ましいとされていますが、契約内容にもよりますので、しっかりと確認をしておきましょう。
自室の鍵をオートロックに交換する場合
「鍵の閉め忘れが不安」
「防犯性を強化したい」
という理由から、マンションの自室の鍵をオートロックにしたいという方もいらっしゃいますよね。
普通の鍵と同じように、管理人に許可を取ってから交換という流れになります。
鍵の種類によっては、穴を開けたり、電気工事が必要だったりするので、色々と注意が必要です。
また、自室の鍵を共有部分のオートロックと連動できない可能性もありますのでその点もご注意ください。
鍵をオートロックにするための工事を行う際の注意点
オートロックにする際に穴開けや電気工事が必要な場合、注意する点が3つあります。
商品を購入する、実際に工事をする際はこの注意点を参考にしてみてください。
穴を開けると売却価値が下がる
分譲マンションの場合、ドアや壁に穴を開けるとマンションの売却価値が下がる可能性があります。
少しでもマンションを高く売りたいと考えている方は、穴開けや電気工事が不要なオートロック製品に交換することがおすすめです。
賃貸マンションだと原状復帰を求められることも
賃貸マンションは借り物なので、退去時に原状復帰をしなければいけません。
オートロックにする許可が下りたとしても、退去時に元の鍵に戻すように言われる可能性があります。
家主によっては、鍵の交換費用やドアの修繕費用を要求されるかもしれないのでご注意ください。
騒音トラブルにならないようにする
工事を行う際に何よりも気にしなくてはいけないのが、ご近所との騒音トラブルです。
ドアに穴を開ける際にドリルなどを使うこともあり、どうしても大きな音が出てしまいます。
深夜の工事はとてもトラブルになる可能性があるので、なるべく日中などに工事を行いましょう。
簡単にオートロック化できる鍵もある
「工事しないでオートロックにしたい」
「自室をオートロックにして、共有部分の鍵と同じにしたい」
という方は、簡易的に取り付けられるスマートロックを取り付けてみてはいかがでしょうか。
内側に両面テープで取り付けるだけで、簡単にオートロックになるスマートロックがあります。これなら、管理人に相談しなくても取り付けることが可能です。
また、今ある鍵穴を使って取り付けることができるスマートロックもあります。新たに穴を開ける必要がないので、賃貸マンションでも取り付け可能です。
しかも、スマートロックは鍵の代わりにスマホや暗証番号で開けることができるので、共有部分の鍵1本の管理で済みます。
スマートロックに興味がある方は、こちらの2つのコラムを読んでみてください。
共有部分のオートロックを鍵交換する場合
「エントランスの鍵が壊れた」
「共有部分の鍵を失くしてしまった」
などが生じた場合、共有部分のオートロックを鍵交換する必要があります。
鍵の種類によっては、穴を開けたり、電気工事が必要だったりするので、色々と注意が必要です。
しかし、共有部分の鍵交換を行うにはどうすればよいのでしょうか。
個人が勝手に交換することはできない
共有部分の鍵を交換できるのは管理会社や組合のみで、個人が勝手に交換することはできません。
共有部分の鍵は居住者全員が使う場所なので、交換する際は告知や総会での承認などが必要になります。
とにかく、鍵の紛失や故障が起こった際は管理人にいち早く相談しましょう。
共有部分の鍵を紛失すると全室交換する可能性もある
鍵の紛失は、第三者がマンション内に侵入する可能性があり、防犯上危険な状態です。
管理会社にもよりますが、共有部分と全室の鍵交換を行い、新たな逆マスターキーを配布する可能性があります。
ただし、時間と手間と費用が相当かかるので、共有部分の鍵交換と新たな鍵の配布、もしくは放置で終わる可能性が高いです。
マンションによっては、交換費用が管理会社ではなく、個人負担になる可能性もあります。
個人負担の場合、相当な額の請求をされるかもしれないので、日頃から鍵を失くさないように注意しましょう。
マンションの鍵交換ならカギのサポートにお任せください
マンションの鍵交換を自分で行うのが不安な方は、カギのサポートまでご連絡ください。
鍵の種類が分からなければ相談に乗りますし、在庫があれば即日交換いたします。
もちろん、オートロックの鍵のメンテナンスなども承っておりますので、お気軽にお電話ください。