インテグラル錠を自分で外して交換する方法！費用や製品の選び方も解説

インテグラル錠とは、丸いドアノブに鍵穴とサムターンが付いている鍵で、ラッチとデッドボルトが同じケースに入っています。

ドアノブを捻ると引っ込む三角形の形をした部品で、デッドボルトとは鍵を回すと出たり入ったりする部品です。

似たような鍵で『円筒錠』がありますが、ラッチのみでデッドボルトが付いていません。円筒錠の交換方法についてはこちらをご確認ください。

自分でできるドアノブの外し方と交換方法を写真で解説

ドアノブの外し方から交換方法までを写真を使って分かりやすく解説しています。また、ドアノブを購入する際の注意点や交換にかかる費用などご紹介していますので、参考にしながら作業をしてみてください！

交換するインテグラル錠は、基本的に同じメーカー・同じ型番のものを選びましょう。そうすると、ドアの加工などの必要なく交換ができます。

しかし、既存のインテグラル錠が廃盤になっていたり、防犯性の高いものに交換したりする時は、同じ型番を選ぶことが難しいです。

その場合は、サイズをきっちり計測して、既存のインテグラル錠に対応した製品を選びましょう。

交換するインテグラル錠を選ぶ前に、既存のインテグラル錠を計測しましょう。

の4つです。

バックセット

ドアの角とドアノブの中心までの距離をバックセットと言います。

バックセットが合わないと、ドアノブを取り付ける位置がずれてしまうので、交換することができません。

ドアの厚み

ドアの厚みが合わないとケースなどが入らず、交換できない場合があります。

交換用のインテグラル錠を購入する際は、ドアの厚みに適合した製品を選びましょう。

フロントのサイズ

ドア側面に埋め込まれているフロントのサイズを測ります。必要なのは、

の3つです。

これらが合わないと、穴を広げたり、埋めたりする必要があります。

メーカーや型番

ドア側面にあるフロントプレートに刻印されているメーカーや型番を確認します。

これが分かると、既存品や代替品の情報が掴みやすく、インテグラル錠を選ぶのが楽です。

インテグラル錠では、ギザギザの鍵やディンプルキーなどを選ぶことができます。

玄関や勝手口など突破されると危険な場所にはディンプルキーのような防犯性の高い鍵がおすすめです。

浴室やトイレなどの場合はギザギザの鍵などで十分だと思います。

ここからはインテグラル錠を自分で交換する方法を解説します。

必要な道具はドライバーのみです。場合によってはワイドプライヤーが必要になることもあります。

室内側のドアノブの根本を左に回転させます。そうすると、室内側のドアノブが外れます。

室内側のドアノブを外すと、丸い金具が出てきます。それについているビスを外してください。

金具が外れたら、外側のドアノブを引っ張ると外れます。

次に、ドアの側面に付いているネジを外します。そうすると、メーカー名が刻印されカバーが外れます。

フロントプレートを外したら、ケースを引っ張って外してください。

外れにくい場合は、ドアノブがあった穴からドライバーを入れて、外に押し出すと良いです。

新しいインテグラル錠のケースをドア側面から入れ、フロントプレートとネジで固定します。

四角いパーツの溝が一致する場所で外側のドアノブを指し込みます。

また、ドアノブの爪と穴が合うように、ドアノブを回して調節します。

丸座裏金を取り付け、ビスで固定します。

丸座裏金の向きが分からない場合は、内側のドアノブに入れて回かどうかで判断してください。

丸座裏金に合うように、室内側のドアノブを回して取り付けます。

ドアノブを回した時にラッチが動くか、鍵はしっかり動くかなどを確認して、大丈夫なら交換作業は終了です。

ここまでインテグラル錠の交換方法について解説しました。では、どのようなタイミングでインテグラル錠を交換すればよいのでしょうか？

交換するか迷っている方は、こちらの意見を参考にしてください。

古いインテグラル錠だと、防犯性の低い鍵が使われている可能性があります。耐ピッキング性能が弱いピンシリンダーやディスクシリンダーの場合は早めの交換がおすすめです。

特に、玄関や勝手口、倉庫などに使われている場合、侵入されると被害が多いので交換しましょう。

「ドアノブが固い」「鍵が回りにくい」などの症状が出たら、交換をおすすめします。特に、長年使っていて経年劣化が起こっている場合、早めに交換しないと鍵が開かなくなるかもしれません。

一旦、メンテナンスをしてみて、直らなかった場合は早めの交換を検討しましょう。

ドアノブ本体や根本の錆が酷い場合も交換がおすすめです。見た目が良くないのと、ドアノブに劣化が起きている可能性があります。

また、錆が酷いとドアノブの根本が回りにくくなり、交換が難しいです。早めに防錆のドアノブに交換することをおすすめします。

インテグラル錠本体をインターネットで見ると、大体5,000～10,000円くらいです。自分で交換する場合はこれくらいの料金で収まります。

鍵屋さんに依頼をすると、本体価格に20,000～30,000円以上上乗せされることが多いです。

その分、交換用のインテグラル錠を用意するところから作業まで一貫して行ってくれます。また、レバーハンドルへの変更やドアの加工などの難しい作業も簡単に行うことが可能です。

鍵の種類や状況、時間帯、鍵屋さんによって料金は異なりますので、見積もりをもらうなどして料金を明確にした状態で依頼をしましょう。

インテグラル錠を交換したいけれど、製品選びや交換が難しいという方は鍵屋さんに依頼をしましょう。

お金はかかりますが、手間や時間を省くことができるので楽です。お客様の希望に合った鍵の提案もしてくれるので、色々と相談してみましょう。

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