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空き巣が入る時間帯から防犯対策まで解説
空き巣がどの時間帯に侵入してくるのかご存じですか?被害の多い時間帯を知っておくと、それに応じた対応が取りやすくなります。
そこで、空き巣が侵入してくる時間帯と防犯対策について解説しますので、空き巣被害に遭わないよう、参考にしてください。
空き巣が入る時間帯はいつ?
空き巣を含めた侵入による窃盗は令和2年で44,093件起こっています(警察庁統計より)。その内、時間帯を把握できたのは3,514件です。残りの40,579件は時間帯の把握ができていません。
このように、侵入による窃盗は長い時間家にいない・気が付かないなどによって把握が遅くなり、いつ事件が起こったのか分からなくなります。
あくまで空き巣が発生する時間は傾向であり、その時間帯だけ防犯性を上げても意味はありません。常に防犯性は高めつつ、窃盗が起こりやすい時間帯は警戒レベルを上げるようにしましょう。
空き巣が入る時間帯は日中が多い
空き巣は人がいない住居に侵入して窃盗を行うので、8~20時までの間に多くなっています。仕事に出てから帰ってくる間です。
専業主婦(主夫)や在宅ワークでも油断はできません。家事や仕事が落ち着いて、買い物やランチに出かける10~14時の間に空き巣が一番多く起こっています。
仕事をしている時間はもちろん、10~14時の日中は警戒レベルを高めましょう。
忍び込みが入る時間は深夜
忍び込みとは、住居に人が寝ている状態で侵入し、窃盗を行うことです。多くの方が22~24時の間くらいに寝るため、24~6時くらいに忍び込みが多く発生します。
家に人がいるから狙われない、物音がすれば起きるといった油断から被害に遭うので、家に居る時こそ警戒レベルを上げましょう。
お店に空き巣が入る時間は深夜
お店を狙った窃盗が多く起こる時間帯は0~6時までの深夜帯です。お店が閉店して人が誰もいなくなった所を狙います。
特に多いのが2~4時です。飲食店などは0時過ぎくらいに閉店して、1時くらいに人が誰も居なくなります。辺りも静まり返っている時間なので、気付かれずに犯行を行うのです。
閉店後の人が誰もいない時こそ窃盗に対する警戒レベルを上げる必要があります。
空き巣が下見する時間帯は?
空き巣はとっさの思い付きで行うこともありますが、大抵は下見をして犯行可能だと確信をしてから行います。
空き巣が下見を行う時間は、空き巣が発生する時間とほぼ同じと考えてもよいでしょう。と言うのも、下見と違う時間に犯行を行っても失敗するからです。
同じ時間に同じシチュエーションが起こったら犯行可能と確信するため、事件発生と連動すると考えられます。
空き巣の多い曜日は平日
空き巣が起こりやすいのは、家に誰もいない時です。そのため、仕事などに出ている平日に犯行が多く行われます。
特に金曜日は、飲み会などで帰りが遅くなりやすい傾向にあるため、空き巣が多く発生すると考えてよいでしょう。
ただし、曜日不明が大多数の割合を占めるため、どの曜日も警戒を怠ってはいけません。
空き巣はどうやって侵入してくるのか
空き巣が侵入してくる手口として一番多いのが『無締り』です。鍵をかけていない場所からの侵入なので、時間や手間がかかりません。
次に多いのがガラス破りです。窓ガラスを割って侵入する手口で、少ない時間と手間で侵入することができてしまいます。
この2つの手段が空き巣の7割以上を占めているので、優先的に対策を取りましょう。
どうすれば空き巣を防ぐことができるのか
空き巣が侵入する時間帯や曜日、手口について解説してきました。大体の傾向が掴めたと思うので、どのように対策をすればよいのかご紹介します。
少しの時間でも鍵を閉める
空き巣被害を防ぐのに一番大切なことは「鍵を閉める」ことです。犯行の手口として、無施錠のドアや窓からの侵入は一番多くなっています。
そのため、少しの外出でも玄関や窓の鍵は閉めるようにしましょう。「ゴミ出しだけだから」「コンビニに行くだけだから」と言った油断は空き巣の侵入を許してしまいます。
家から出る時、家に帰った時は必ず使っていない場所の鍵を閉めるようにしましょう。
窓から侵入できないようにする
空き巣の侵入場所として一番多いのが窓です。無施錠はもちろん、窓ガラスを割られてしまうと簡単に侵入できてしまいます。
まずは補助鍵を付けて、窓を開けにくくしましょう。鍵付きの補助鍵にすれば、外れなくなるので窓を開けることができません。
もう少し防犯性を高めたい場合は、防犯フィルムを窓に貼りましょう。そうすることで、窓ガラスが割られなくなり、鍵を開ける手段をなくすことができます。
警報アラートを取り付ける
防犯フィルムを貼るのが難しい場合は、窓に警報アラートを付けましょう。振動やこじ開けなどに反応してアラートを鳴らしてくれる製品です。
アラートが鳴ることにより、周囲に侵入者の存在を知らせることができます。空き巣はもちろん、忍び込みなどにも有効です。
また、犯人は音やバレることに敏感なため、逃げ出す有効手段としても役立ちます。
長期間留守にしていることを隠す
長時間留守にしているのも危険ですが、旅行などで長期間留守にしているのも危険です。家に誰もいないということは、誰も守る人がいないということになります。そのため、周囲にバレなければ時間をかけて犯行に及ぶことが可能です。
長期間留守であることを隠すには、
- ・新聞などは止めておく
・洗濯物を干しっぱなしにしない
・外から室内の様子が分からないようにする
などの対策を行いましょう。
金目のものを隠す
万が一空き巣に入られてしまった時、被害を最小限に抑える必要があります。そのためには、金目のものを隠して盗まれないようにすることが大切です。
金庫に入れても、金庫ごと持って行かれてしまったら意味がありません。持って行かれないよう床に固定したり、人力では持ち運べない重量の金庫にしたりしましょう。
一般家庭では難しいこともあるので、「これなら絶対にバレない」という隠し場所を作って、そこにしまっておくのが良いです。
下見の跡はすぐに消す
侵入者は下見の跡を残すことがあります。例えば、ポストやインターホンに『9~18R』などの落書き。これは「9時から18時まで外出している」というサインです。このほかにも様々なサインがあり、侵入者はメモ代わりにこれらを残していきます。
もし、見慣れないサインやゴミなどがある場合は、すぐに消しましょう。そうすることでメモを無効にし、警戒していることをアピールできます。サインの内容が危険だと感じたら、防犯対策をして被害に遭わないようにしてください。
時間帯を気にしない空き巣対策で安心な毎日を
時間帯によって起こりやすい侵入窃盗は異なります。しかし、時間帯や曜日が不明なことが多く、いつ犯行が行われてもおかしくありません。そのため、どの時間帯でも侵入窃盗に対する対策を行うことが大切です。
具体的な防犯対策や空き巣の嫌がる家の作り方はこちらでご紹介していますので、ぜひご覧になってください。